感想は観想に似たり 3rd

アニメ・ゲーム・ライトノベルなどの感想を、趣くままに書き綴ります。

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最終兵器彼女 Another love song 感想

結構いいですよ、これ。
まずTV版とほぼ同じスタッフが作成しているというところが非常に良いです。私はDVDでTV版と続けて見たので、もし雰囲気など違っていたらそれだけで違和感が大きかったはずです(特に作画)が、そのあたりは同じスタッフだけあってアニメとしての最彼の世界観を壊すことなく作られています。


ストーリーは原作の流れをベースとしながら文字通り「another」ストーリーを描いています。ですのでこれ単体で見ても面白味を充分に感じることは出来ないと思います。あくまでTV版(原作でも良)を見た後での別視点からの物語、という位置づけです。(これを見るなら先にTV版を見ましょう。)

そういう意味でこの作品はとても成功していると思います。独自の物語部分と原作からのエッセンスとのバランス取りが非常にうまい。独自の部分は原作背景の上に成り立つ単体物語としてとても面白いし、その中の要所要所で原作の場面が重なってくるので原作を見ている人にとっては「ははーん(ニヤリ)」みたいな味わい方が出来ます。まさに一粒で二度おいしいです。(古っ!)


内容は、原作及びTV版がシュウジの視点で描かれた二人の関係であったのに対し、本作ではちせサイドからちせが軍人としてどのような立場にあったか、何を思って戦っていたかを中心に物語は進んでいきます。新キャラとしてミズキが加わっていますが、彼女もまたちせと同じように最終兵器として体を改造(?)された人間です。

ただ同じ境遇にありながら、望んでそうなった者とそうではない者。軍人と高校生。そういった対比の中で、シュウジを中心とした高校生活とは別の次元で、ちせ自身が自分が戦う意味と自分自身の存在についてを自問自答していく様子を描き出しています。


もちろんちせはシュウジと一緒にいたいという想いを持っているんだけど、最終兵器になってしまった自分自身に対しても、そしてそんな自分を困った顔で見ているシュウジに対しても、どうすればいいのかわからなくなってしまう。そんなちせの背中を、ミズキは押してくれるんですね。一緒に居たいなら一緒に居ろって。それが人間なんだって。


ミズキ自身は、テツから預かっていたジッポを返すことで気持ちの上では自分なりのケジメをつけてから、自爆という決着を選ぶんですが、それも悲しい決着のつけかただけど、自ら軍人としてそこにいる以上、「仕方なかった」のかもしれません。
いや、軍人だから、というのは妥当ではないかもしれない。成長が止まってしまい到底「最終兵器」にはなれないミズキにとっては、生き続けることで軍人もしくは兵器としての自分の存在を証明することが出来なかった。また妻が居るテツに対して女として何かをすることも出来なかったんですね。つまり軍人(兵器)としても人間としても生きる意味を失ってしまった、だからああいう悲しい最後を選ばざるを得なかったのではないでしょうか。そういう点では、一番救われない役だったのがミズキだったのかもしれません。


上にも書きましたが、サイドストーリー(というかパラレルストーリー?)としてはとてもよく出来ていると思います。

☆3.5
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